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(第8回)治りにくいアトピ―性皮膚炎について(その2:かぶれとの関係)

 アトピ―性皮膚炎(以下AD)は敏感肌を特徴としますので、刺激をうけやすく健康な肌の方と比べますと非常にかぶれ(接触皮膚炎)をおこしやすくなっています。日常生活で使用する石けん、シャンプーやリンス、洗剤、化粧品などで湿しんが悪くなる場合がありますので注意が必要です。これらには界面活性剤、防腐剤、香料、殺菌剤、金属成分などいろいろな成分が含まれていますので、知らず知らずに悪化因子となっていることがあります。東京医科歯科大学皮膚科外来で成人型AD患者を対象に検討を行なったところ、シャンプー、リンスの変更で皮膚症状の改善のみられたものが43%にものぼったとのことです。石けん、シャンプー、化粧品などに今まで注意を払われていなかったADの方は一度肌に優しいタイプのものを試してみてください。
 尚、石けんやシャンプーなどを使った後にかゆみを感じたり、赤くなったりしたことがある場合には一度パッチテストを行って使い続けてよいものかどうかを調べておかなければなりません
 また、治療薬(特にアンダームなどの非ステロイド系の外用剤)、消毒薬などでもかぶれることが少なからずありますので、これらについてもご注意ください。
 以上のように、ADにかぶれを伴うことは少なくありませんし、かぶれがある場合には、かぶれの原因を除かなければ症状の改善が望めません。一方、ADとしてずっと治療を受けてこられた方のなかにも、コバルトなどの金属アレルギーによる仮性アトピ―性皮膚炎(金属かぶれであって、本当のADではない)の場合がありますので、ADの場合、血液検査などのアレルギー検査とともにパッチテストを行ってかぶれの原因検索、原因除去を行う必要がありますしかし、あまり神経質になりすぎて、検査、検査であれもダメ、これもダメでは息が詰まりますので、治療を行っても良くならない(治療をやめるとすぐに悪くなる)、あるいは症状がひどい場合に限って検査を積極的に行い、原因をつきとめていくようにするのがよいかと思います


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