皮膚科全般に関する情報

(第4回)スキンケア(その2:しみ、しわとり製品(外用剤)について)

 しみやしわなどの老人性の皮膚変化に対しては、皮膚科では少し前まで病気ではないからと放置することが多かったのですが、美容皮膚科の名のもとこの頃は積極的に治療を行なうようになってきました。レーザー治療や形成外科的な手術療法のほかにも、最近はさまざまな外用剤が登場して治療の選択枝が増えてきています。
 しみ治療の外用剤の代表的なものとしては、ビタミンC、コウジ酸(現在は禁止中)、アルブチン、エラグ酸、ハイドロキノン、ルシノールなどがあり、一方、しわ治療の外用剤の代表的なものとしてはレチノイン酸があげられます。
 これらの外用剤にはメーカーが製造した市販品(化粧品店、薬局で販売、一部日本で未認可の海外直輸入品あり)と皮膚科で提供されるものとがあります。市販品は化粧品、医薬部外品が相当しますが、日本では薬事法の規定によりしみを治療したり予防しない程度に有効成分を少量配合したものとなっています。従って、同じ成分の商品でも、一般には市販品よりも皮膚科で出されるものの方が濃度が高く、より効くものが多くなっています皮膚科で提供されるものについても、製造メーカーで作られたもの[商品そのものが医療機関専用に提供され、化粧品店や薬局では取り扱いのないもの]と(成分だけメーカーから提供してもらい、患者さんに渡す直前に)皮膚科独自で調合されたものとに分かれます。メーカー品と調合品のどちらがよいのかということですが、それぞれに一長一短があり、どちらが良いとも言い切れません。メーカー品については、トラブル(副作用)を避ける傾向から濃度や効果も少し控えめに設定されがちで、また、どうしても品質を一定期間保つ必要性からいろいろな添加剤が含まれていますのでその点を考慮しなければなりません。一方、調合品については、医師の責任のもといろいろな薬剤を配合、調整していきますが、皮膚科医は基本的には薬効成分について化学的、薬学的な詳細な知識を持ちあわせていませんので、品質の安全性や衛生面においては少し不安が残るのも事実です。従って、皮膚科でこれらの外用剤を購入される場合、同じ成分のものが両方とも提供されているときには安全性、衛生面を重視するのであればメーカー品を、効果面を重視するのであれば調合品を選ばれるのがよろしいかと思います。尚、皮膚科で提供される(前述の)しみやしわに対する外用剤につきましては、いずれも保険診療の対象外ですので、全額患者さんのご負担となります。


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