アトピー便り

アトピー便り104:小麦アレルギー2選

ここのところスギ花粉の飛散が多くなり、皮膚のトラブルで受診される患者さんが増えてきました。少し前になりますが、立て続けに小麦アレルギーの患者さんを二人診る機会がありました。一人目はケンタッキーフライドチキンを食べた直後に運動をしてアナフィラキシー様の症状が起こって後日受診されました。過去にも食後に運動をして何回か蕁麻疹が出たことがあり、一度はパスタを食べた後とのことでした。一連の経過から小麦依存性運動誘発アナフィラキシーを疑い血液検査を行いました。IgE(ω-5グリアジン)陽性で診断を確定することができました。二人目は食事後走った後に喘息様の症状とめまいが起こり後日来院されました。同様に小麦依存性運動誘発アナフィラキシーを疑い血液検査をしましたが、IgE(ω-5グリアジン)は陰性で、IgE(小麦)のみ陽性でした。今回の検査では原因の特定はできませんでしたが、問診でイネ科の花粉症やフルーツのアレルギーを申告されましたので、花粉-食物アレルギー症候群関連のアレルギーの可能性もあります。また、別の食材による食物依存性運動誘発アナフィラキシーも疑われますので更なる検索、注意が必要となります。
症状が良くならないのでアレルギーを調べてほしいといきなり検査希望の初診の患者さんが数多く来院されますが、やみくもに検査をして症状の原因につながるアレルギーが見つかることはほとんどありません。今回のように患者さんからのいろいろな情報(エピソード)がアレルギーの診断には非常に重要ですので、このようなエピソードのある方は一度アレルギー科を受診されることをお勧めします。

2023/3/8


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