気まぐれ随想録

正月スポーツから感じたこと

 元旦の天皇杯サッカーに始まり、正月はスポーツイベントが目白押しで毎年楽しみにしていますが、今年も箱根駅伝での東洋大学1年生選手の大活躍や実業団駅伝での最後のデッドヒートのほか、高校・大学ラグビーや高校サッカーなど多くのスポーツでいろいろ感動的なシーンを堪能することができました。
 その中で最も印象に残ったのは、スキージャンプ大会での大ベテラン勢の活躍でした。長野オリンピックの団体戦金メダルは記憶に未だ強く残っていますが、最も記憶に残る原田選手や斎藤選手はすでに引退してしまい、その後若手も出てきて少しずつ国際大会で活躍するようになってきてはいるものの、日本ジャンプ陣は「日の丸飛行隊」と呼ばれた、かつての栄光には程遠いものでした。長野オリンピック団体戦では控えにまわっていた葛西選手も安定した実力を発揮し活躍していましたが、今回一番うれしかったのは不振にあえいでいた船木選手が復調の兆しを見せ、先に復調していた岡部選手はワールドクラスの実力を発揮し、今後に大いに期待を抱かせるものでした。
 ジャンプ競技の日本選手は元々実力がありながら、大柄なヨーロッパ選手に有利なルール改正が突然に行われたために船木選手や岡部選手などほとんどの日本の有力選手が一気に低迷してしまいました。一時代を築いた選手たちですので、引退という選択肢もありながら、そこから努力を重ねて復活を果たし、いまだに活躍を続ける葛西、岡部、船木選手、同世代の東選手には心より敬意を表します。
 ジャンプ選手に限らず、プロ野球楽天イーグルスの山崎選手、中日ドラゴンズの山本昌投手、横浜ベイスターズの工藤投手、Jリーグのカズ選手、ゴン中山選手など各スポーツにも大ベテラン選手で活躍を続ける人たちがいますが、共通した印象はそれぞれに競技スポーツをこよなく愛していて、そのスポーツに真摯に取り組む姿を我々が目の当たりにすることで元気、やる気を与えてもらえるということです。


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