〇梅雨明けはまだ先であるものの、今週になってから晴れた時には日差しも強くなり夏本番は間近です。これからの時期は皮膚科的には①紫外線によるトラブル、②汗によるトラブル、③虫刺され、④小児の皮膚感染症、⑤水虫などにご注意ください。
①普段の紫外線対策はもちろん大事ですが、海水浴などで一日中強い日射しを浴びてやけど状態になってしまいますと、即効性のある治療はありません。日焼け止めの正しい使用、衣類、帽子、日傘などによる遮光を心がけましょう。また、紫外線は単純ヘルペスの誘因になりますのでご注意下さい。
②あせも自体も目立つようになりますが、汗はアトピー性皮膚炎の悪化因子の一つですし、じんましんの誘因の一つです。シャワーやおしぼりを利用して汗を流したり、汗が残らないようにしましょう。汗に伴う金属アレルギーの症状も目立つ時期ですので、ネックレス、腕時計、ベルトのバックルなどを着用する際はご注意ください。金属アレルギーが明らかな方はご使用を控えて下さい。
③アウトドアの多くなる時期には特に虫刺されが多くなりますが、虫除けスプレーの使用、衣類での被覆はある程度予防につながります。刺された後治療をしないで引っ掻き続けますと、固いしこり(痒疹)が残って治りにくくなってしまったり、子どもさんの場合とびひになったりすることがありますので、迅速に適切(強力)なステロイド外用剤を使って治療しましょう。6月の初め頃には毛虫皮膚炎の患者さんが続けて見られました。毛虫を目撃していないケースも多く、木の剪定や葉っぱの清掃をされる方はご注意ください。また、被害を受けた虫の詳細をお伺いしてやけど虫(アオバアリガタハネカクシ)による皮膚トラブルが確認できたケースもありました。
④夏場、特に子どもさん同士で肌の接触が多くなるプールの時期にはとびひ、水いぼが蔓延しやすくなります。とびひについては早めの治療(見極めのための受診)を、水いぼについては主治医と適宜相談の上対応してください(アトピー便り142参照)。
⑤圧倒的にこの時期に水虫の患者さんは増えます。自己判断で市販の薬を塗る前に一度皮膚科で診察を受けて(必要に応じて)顕微鏡検査を行なって下さい。汗疱などの他の皮膚病の可能性もありますし、市販の水虫の薬でかぶれることもあります。足拭きマットでの感染が多いので、家族に水虫の方がいる方、入浴施設やジムに行かれる方はご注意ください。尚、水虫は一旦完治していても(免疫ができないので)感染する機会があれば何度でも再発しますのでお気をつけください。また、長い間放置して足の裏のガサガサ水虫や爪の水虫になると治りにくくなってしまいますので早めに治療をして、しっかり治るまで続けることを心がけて下さい。
(余談)この一週間帯状疱疹の患者さんが目立ちました。体(顔、頭、四肢を含む)の片側に紅斑、水疱がみられて、その付近に痛みがある時は速やかに皮膚科を受診してください。尚、帯状疱疹を心配して受診される方で実際には全く関係ないこともよくありますが、気になさらず受診してください。
2026/7/3


