アトピー便り

アトピー便り135:イネ科のアレルギーにもご注意を

当クリニックでりんご病の患者さんを診察する機会はここのところほとんど無くなってきましたが、松山市医師会週間疾患情報(9月25日時点)でも一時に比べれば減少傾向にあるようです。

つい先だって両まぶたの皮膚トラブルの患者さんを診察する機会がありました。化粧品のかぶれ、目薬のかぶれなどの可能性を説明させていただいて診察も終わりに近づいた頃、患者さんの方から1年前のアレルギー検査の結果を供覧していただきました。イネ科の花粉にアレルギーを示しており(雑草のアレルギーはなし)、今回の症状もイネ科の花粉症に伴うものか、小麦関連食品を食べた影響か、これらの可能性を強く示唆するもので急遽診断を変えました。この時期はこれからは雑草の花粉症が本格化する時期ではありますが、夏・秋の季節にまぶたの皮膚症状をみた場合にはイネ科花粉症と関連した小麦アレルギーを念頭に置かなければならないと再認識させられました。

(余談)アトピー性皮膚炎の患者さんを注射製剤で治療するために基幹病院に何人か紹介していました(過去のアトピー便りでもご紹介)が、そのうちのおひとりの知り合いの方にたまたまこちらを受診していただいた際に、アトピーの症状が良くなって本人が喜んでいる旨をお伝えくださいました。通常ではアトピー患者さんは紹介先の病院で治療を続けられるため、こちらには治療経過が伝わってこないのですが、今回は幸いにも知ることができました。結果も良かったようですので、これからも機会(患者さんのご要望)があれば紹介を続けていきたいと思います。

2025/10/1


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