アトピー便り03:いつ受診すればいいの?

 時期的にアトピーの症状が悪化する方がとても多くなってきました。皮膚の乾燥を通り越して湿しんがみられていることが多いため、漫然と保湿だけのスキンケアを続けることのないようにご注意ください。
アトピー性皮膚炎患者さんの7~8割は症状が軽いものの、慢性、反復性に症状が見られますので一回の治療で終わることはほとんどありません。そのため症状にあわせて治療を続けていく必要があります。定期的に受診するのが理想ですが、いろいろな事情によりできない場合もあります。症状の見られないとき、薬が十分手元に残っているときには診察を受ける必要はありません。薬が手元に残っていても効かない場合、症状が悪化した場合には受診する必要があります。
 特に症状のひどい方は症状に応じて薬を適宜変えなければなりません。その見極めのためにも定期的に受診してください。なかにはいつもひどい状態で受診される方がいますが、治療が不十分のことが多くこまめに受診してしっかり治すようにしてください。

2009/11/29

祝巨人日本一

 昨日原ジャイアンツが日本ハムを4勝2敗で破りめでたく日本一になりました。ジャイアンツファンとしてはリーグ制覇をしながらプレイオフで敗れたり、先に王手をかけながら逆転されたりと悔しい思いをしてきたので選手同様喜びもひとしおです。
 特に第5戦の逆転サヨナラ劇は数多くの野球の試合を見てきた中でもベスト5に入る印象に残る好ゲームでした。
 日本シリーズのMVPは阿部捕手でしたが、そのほかにもペナントレースを通しては小笠原選手、ラミレス選手、ゴンザレス選手など数多くの選手が主役級の活躍をしましたが、亀井選手、松本選手、坂本選手もこの1年で大きく成長しましたし、抑えの越智、山口、豊田、クルーン各投手も役割分担を確実にこなし、谷選手、古城選手、大道選手、今年で引退する木村選手などもいぶし銀として活躍を続けて、本当に素晴らしいチームになりました(このほかにも活躍した選手 (グライシンガー、高橋尚成投手など)は数多くいますが・・・)。何年か前までは走れない、守れない長距離砲を何人もそろえて野球盤のようにシングルヒット3本で得点ができないといった笑うに笑えない場面を少なからず目にしてきましたので隔世の感があります。
 2学年しか違わない原監督がWBC制覇に引き続き日本一に輝いたことは、同年代の者としてはとても刺激になりました。このような理想に近いチームを作り上げた原監督は東海大相模時代のイケメン、ジャイアンツの若大将の印象とは異なり、一年を通した戦略、試合での采配、選手の掌握術などからは上司の理想像としていろいろ学ぶべきものがありました。

2009/11/8

アトピー便り02:アトピー性皮膚炎の診断について

 皮膚の乾燥とともにアトピーの症状が悪化する方が目立つようになってきました。乾燥に対するスキンケアと症状がひどくならないうちに早めの治療を心がけてください。
 アトピー性皮膚炎の診断について、多くの患者さんならびに親御さんは血液検査で行われるものと思っています。実際に重症のアトピーの方を含め多くの例でアレルギー検査が陽性になります。ところが、アトピー性皮膚炎の診断は、乾燥症状をベースに長期にわたりかゆみの強い湿しんが季節的な変動を繰り返しながら見られるという皮膚症状から行われます。アレルギー検査はアトピーの診断の参考材料であって、決め手にはなりません。
 石けん、シャンプーならびに入浴時のタオルでのこすりすぎ、衣類、洗剤などの生活習慣因子、汗や乾燥、ストレス、引っかきぐせ、皮膚に常在する細菌やウイルス、これに加えて様々なアレルギーなど、数多くのことが原因でアトピーの症状は悪くなります。つまり、アレルギー検査はアトピーの悪化因子の一部を見ているのにすぎません。
 アレルギー検査は主治医とよく相談して、必要に応じて行い有効に活用しましょう。

2009/10/25

アトピー便り01:アレルギー科を標榜したわけ

 皮膚科の扱う主要疾患の一つであるアトピー性皮膚炎の治療は、薬物療法、スキンケア、悪化因子の除去をバランスよく行うことですが、アレルギー科では悪化因子の除去が、皮膚科では薬物療法、スキンケアが中心となりがちです。当クリニックではアレルギー科を標榜することで、薬物療法、スキンケアのほかにも必要に応じて悪化因子の除去に積極的に取り組んでいるということを患者さんの多くの方に知っていただきたいという思いがありました。
 私自身、皮膚科専門医ならびにアレルギー専門医の資格を持っておりますが、皮膚科ならびにアレルギー科のすべての疾患をオールラウンドに診れるわけではありません。得意な領域とそうでない領域とがあります。手術が必要な場合には形成外科専門医に紹介しますし、喘息を治療することもありません。皮膚科専門医とアレルギー専門医を広告することで、当クリニックは皮膚アレルギーを得意領域として診療していることを示しています。

2009/9/20

四国ダービーを観戦して

 昨日ニンジンスタジアムで愛媛FC対徳島ヴォルティスの四国ダービーを観てきました。愛媛FCホームゲーム史上最多の観客数を記録し、連敗中の相手に今日こそは勝利しようとサポーターの熱い応援でスタジアムは大いに盛り上がりました。得点チャンスは多いもののPKをはじめことごとくはずして結局0-1で負けました。応援自体はそれなりに楽しめましたが、試合後はチームの敗戦と寒さが重なり一気に意気消沈してしまいました。浦和レッズのサポーターがふがいない試合をした後に暴れることがありますが、毎試合大勢のサポーターが集まって応援も半端ではありませんから何となく気持ちもわかるような気がしました(決して暴れるのはよくありませんが)。こんなに観客が多い時に負けるとはもったいないなと、また試合中の望月監督のリアクションがいつもに比べて薄いなと思っていたところ、今日突然望月監督解任の発表がありました。久々のサッカー観戦がいろいろな意味で忘れがたいものになってしまいました。

2009/9/14


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