◯昨日は台風の接近、衆議院総選挙の中ボクシングの世界タイトルマッチが行なわれ、村田諒太選手が見事な勝利を収めました。リターンマッチの経緯、試合の内容、試合後のインタビューすべてに感銘を受けました。これからもさらに勝利を重ねて、強いチャンピオンと対戦して歴史に残る選手になってほしいと思います。
◯ところで村田といえばG党にとっては村田修一選手ですが、突然自由契約選手になってしまいました。村田選手にとっては近年不遇な状況が続き、実力の劣る若手選手に優先的に出場機会が与えられる中それなりに結果を残し続けてきました。2000本安打を目前にしていますので本当に無念かと思います。振り返れば村田選手が横浜時代に広島佐々岡投手の引退試合で打ったホームランで高橋由伸選手との本塁打王争いに勝ち、高橋監督のもとで村田選手が退団するというのも何かの因縁を感じます。いずれにせよジャイアンツに大きな貢献をしてもらったことは間違いなく、ジャイアンツファンとしては感謝の気持ちでいっぱいで新天地での活躍を切に願っています。
2017/10/23
◯先ず最初にお断りしておきたいことは、アトピー便りの内容はその時に思いつく、お伝えしたいことを不定期に発信していますので、過去投稿のものと重複したり、同じ内容のものが繰り返し出てくることがあります。今後もこのスタイルは変わりありませんのでご了承ください。
◯アトピーの患児の受診の際に親御さんから「乾燥肌と言われて保湿剤だけを使っています」、「保湿剤を使ってもガサガサが治りません」としばしば言われます。多くのケースで前医は小児科のことが多く、治療は保湿剤のみか非常に弱いステロイドを少量使っている程度です。小児のアトピーは軽症が7~8割を占めますので、保湿剤のみでも、あるいは軽いステロイドを少し使うだけでも治るケースが多いのですが、(親御さんのステロイドをあまり使いたくないという思いと相まって)アトピーで一律に弱い治療が行われていて症状に対して治療が不十分なケースで症状が良くなっていないのではないかと思われます。前医も親御さんも「乾燥肌が治らない」といった認識ですが、患児の多くで(触診で)明らかに湿しんが認められます。アトピーの患児は最初に小児科を受診することが多いので小児科では(軽症が多く)強い治療を必要としないことが多いのですが、皮膚科では症状の強いアトピーを診る機会が多いのでステロイドを適切に使用しないと十分に症状をコントロールすることができません。小児科の先生にもよく「皮膚科はすぐにステロイドを使う」と言われますが致し方ありません。乾燥肌か、湿しんか早い段階で症状の程度を見極めて適切に治療を行なえば一部の重症のアトピーを除いて速やかに症状は改善するものと思われます。
2017/10/20
〇アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの患者さんは症状の程度、悪化因子など多岐にわたりますので、患者さんならびに親御さんの中には診察時に必要な情報を十分にお伝えしきれていない場合もあるかと思います。そこで必要最低限の情報をもれなくお伝えすることを目的にアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、かぶれ(金属アレルギーを含む)で初めて受診いただく方には共通の問診票とは別途に問診票をご用意させていただきました。また、アレルギーの検査目的で受診される患者さんにとってもこれらの問診票は検査についての説明も含んでいますのでご利用いただければと思います。初診時に全員にお渡しする問診票の中で説明を受けたい疾患の項目で〇をつけられた患者さんにはもれなくお渡ししています。尚、すでに何度も受診されている患者さんも疑問に感じること、納得のいかないことがおありの場合には問診票が解決の一助となるかと思いますので窓口で問診票をお申し付けください。アトピー性皮膚炎につきましては指針となる一覧表も別途ご用意しましたのであわせてご活用ください。以前に実施していましたアトピー勉強会の代わりになるものと考えています。じんましんにつきましては従来通りの問診票を使っており、あわせて4種類の問診票を別途ご用意しています。診療終了時間15分前以降に来院される初診の方には共通の問診票をお渡ししておりませんので、これらの問診票を希望なさる方は来院時間にご注意ください。
2017/10/7
◯アトピー性皮膚炎の患者さんおよび患児の親御さんの多くは一定期間内で完治することを望まれて受診されます。外来で患児の親御さんからしばしばお伺いするのは、初診・再診を問わず「完全に早く治したい」、「ステロイドを使わずに治したい」、「検査をして原因から治したい」といったご意見です。
◯かゆみでつらそうな、症状が目立つ子どもを目の当たりにすると早く何とかしてあげたいと思う親御さんの気持ちは良く分かりますが、アトピー性皮膚炎の治療の目標は,日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドラインにもあるように、「症状がないか、あっても軽微で、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態に到達し、その状態を維持することである。また、このレベルに到達しない場合でも、症状が軽微ないし軽度で、日常生活に支障をきたすような急な悪化がおこらない状態を維持することを目標とする」ことで、特に重症例では「完全に早く治す」ことはなかなかできません。そこで経過の良いアトピーの子どもを持つ知り合いの方からアドバイスを受けることが多いようで、外来でもそのアドバイスを元に受診されるケースをしばしば経験します。アドバイスの主なものは、(1)ステロイドは使わずに治す方が良い、(2)ステロイドは使い続けると色が黒くなる、(3)検査をして食物アレルギーの対策をしないと治らない というものです。
◯先ず(1)についてですが、小児のアトピー性皮膚炎の多く(7,8割)は軽症なので治療の内容とあまり関係なく良くなります。実際にステロイドを使わなかったり、弱いステロイドを少し使っただけで治る子どもも多いのですが、残りの2,3割の症状の強いアトピーの患児についてはステロイドを使わずに治すことは難しいのでご留意ください。親御さんに症状を過小評価されていることも多く、症状の強い患児が(ステロイドを使った)十分な治療を行なわないとどんどん症状がひどくなっていきますのでご注意ください。また子供さんがあまりにかゆがるあまり症状を過大評価されている場合もありますので、症状がどんどんひどくなる場合、見た目は大したことはないけどすごくかゆがる場合、いずれも皮膚科専門医に相談してみてください。重症のアトピーの子どもさんでは強いアレルギーが見られることが多く、かぶれ、ストレスなどによるひっかき癖、生活習慣上(汗、乾燥、シャンプー、石けん、洗剤など)の悪化因子なども数多くありますので、これらの対応抜きには症状の改善は望めませんので必要に応じて検査が必要となります。
◯(2)については、湿しんを含めて炎症の跡は火事の焼け跡と一緒で茶色く跡が残ります。早くステロイドでアトピーを治すと茶色い跡はあまり目立ちませんが、こじらせて治るのに時間がかかった場合の跡はしばらく目立ちます。また、塗るステロイドの強さ、塗る範囲、塗る量、治療(継続)期間が十分でないと、いくら治療を毎日続けていても炎症がダラダラと続いて、かゆみで引っ掻き続けて、皮膚が茶色く、硬くなってしまいます。ステロイドを長期間にわたって使い続けて症状が良くならないときには副作用のことはほとんどなく、ステロイドの外用治療が長期間にわたり十分に行なわれていない結果、アトピーの症状が改善していない、場合によっては悪化しているものがほとんどです。ただし、外用するにつれて明らかな悪化がある場合には外用剤によるかぶれ、とびひ、ヘルペスなどの感染症がみられることもありますので、良くなっているかどうかわからず判断に迷うときには早めに(外用開始後数日以内に)皮膚科の主治医の診察を受けてください。
◯(3)については、乳幼児では食物アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎がありますが、近年食物アレルギーは湿疹などでバリア機能の悪い皮膚から食物に感作されて起こると考えられるようになりました。消化器の発達に伴い2,3歳で食物アレルギー自体軽快するものがほとんどですが、乳児期のアトピーについても皮膚の湿疹をステロイドで早期に治すことが重要で、保湿の継続とともに食物アレルギーの予防にもつながると考えられています。食物アレルギーの治療の最近の考え方は必要最低限の制限です。ひと昔前までは血液検査でアレルギーが少しでも出た場合にアレルゲンを完全除去される場合もありましたが、血液検査はあくまで参考で、実際に食べてみて反応をみる負荷試験で判定します。卵を例にとりますと、黄身は反応が出にくいので食べれることが多く、パンやめんのつなぎには少量しか入っていないので血液検査で卵白が低い数値で陽性に出ていても食べれることがほとんどです。血液検査が高値で陽性の場合、明らかに食べた直後に口のまわりが赤くなったり、じんま疹が出たり、ぜんそくなどの強い症状が出る場合には厳格に制限することが必要となります。乳幼児のアトピーで食物アレルギー検査が必要となるのはきちんとステロイドの治療を続けているにもかかわらず症状が良くならない場合で、多くの場合にはステロイドの適切な外用と保湿を続けることで症状が改善することが多く、アレルギー検査をすぐに必要とすることはあまりありません。検査で低い数字で陽性にでることはめずらしくなく、過剰に反応して制限しすぎないようにすることが必要です。
2017/9/29
◯サッカー日本代表がワールドカップのアジア代表の出場権を獲得しました。アジア地区最終予選の初戦敗退での本大会の出場権獲得、ワールドカップでのオーストラリア戦勝利はいずれも初めてということで歴史を塗り替えたと大きく取りざたされています。次に何か「歴史を塗り替える」可能性があるものがないか考えてみたところ、わがジャイアンツのペナントレース3位からの日本一が思い浮かびました。現時点ではセリーグ4位で、まだ2位に入る可能性もありますし、厳密にはパリーグのロッテの例がありプロ野球の歴史を塗り替えることにはなりませんが、セリーグ優勝が絶望的となった今せめてセリーグの歴史を塗り替えてほしいものです。もう一つは気が早いですが、来年こそ松山英樹選手が念願の4大メジャー大会優勝で日本男子プロゴルフ界の歴史を塗り替えてくれるものと期待しています。
2017/9/2
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