アトピー便り
〇ここのところも水いぼの子どもさんの受診や問い合わせが時々ありますが、当クリニックでは基本的には診察中に親御さんとお話してから治療をどうするか決めています。昔と違って機械的に取ることはありません。年齢、水いぼの数、大きさ、できている部位、発赤の有無、患児のキャラクター、通園・通学施設の環境(水いぼの患児のプール使用の可否;水いぼがあると泳げない施設もあれば、ラッシュガード着用により泳げる施設もあります)などを総合的に判断して治療方針を決めています。数の少ないうちに早く治療した方が早く治るというデータはありますが、大前提として水いぼは必ず自然に治ります。一時的にかなり大きくなったり、数がとてつもなく増えたりすることがありますので、治るまでに何年もかかることも時にはありますが、水いぼが大人まで続くことはありません。
〇水いぼの治療は大きく分けて主なものは二つ、摘除、経過観察のいずれかです。摘除は文字通りピンセットで摘まんで除くので多くの子どもさんにとってはすごく痛いです。そこでペンレステープⓇという痛み止めのテープが登場しましたが、小さなお子さんはテープを貼ったり、剥がしたりするだけで怖がったり、痛がったりするので実際に効果的かどうか微妙な時もあります。当クリニックでは水いぼの数が少ない場合、子どもさんが痛みに耐えられるとき(もしくは診察終了時間近くでテープを貼付する時間のないとき)はそのまま摘除していますし、痛みに耐えられない子は麻酔テープを貼ってから摘除しています。尚、治療する前に親御さん(ならびに子どもさん)にきちんと説明していますが、子どもさんファーストの親御さんが多く最近は数が少ない場合でも取らないケースが増えています。数が多い場合には基本的には親御さん(ならびに子どもさん)から取って欲しいと言われない限りは経過を観察していますが、どうしても取って欲しいと言われれば麻酔テープを使用しながら適宜(何回かに分けたりしながら)摘除しています。
〇そこで最近登場したのがワイキャンス外用液Ⓡという(痛みのない)水いぼ治療薬です。相当数の水いぼでないと適応になりませんが、水いぼを早く治したい子どもさん、親御さんには待望の薬かもしれません。水いぼの数が多くて早く治したい子どもさんで、痛みのない治療を希望される時は取り扱っている皮膚科を探してご相談されることをお勧めします。尚、当クリニックでは諸般の事情から取り扱いはありませんのでご了承ください。
〇ちなみに、水いぼ治療で一番困るのは「かかりつけの皮膚科[で取ってもらえない](が混んでいる)ので、こちらで取ってください」と初診で(その一点のみで)親御さんに一方的に言われる時です。初診で怖がったり、泣きわめいたりする子どもさんを上手に落ち着かせるコミュニケーション力は個人的にありませんので、かかりつけの皮膚科で取ってもらえない場合には(患者さんが多い≒コミュニケーション力の高い)他の皮膚科を、かかりつけの皮膚科が混んでいる場合には時間のある時に再度かかりつけの皮膚科を受診されることをお勧めします。
(余談)一期一会で(怖さや痛みがトラウマになって)子どもさんにただ嫌われるだけなのは人として嫌なものです。かかりつけの皮膚科があるお子さんの親御さんにおかれましてはお含みおきください。
2026/5/1
〇スギ飛散のピークは過ぎましたが、まだしばらくの間はヒノキと併せて花粉症の症状は続きます。引き続き治療を続けてください。花粉症の診断は血液検査が重要ですが、花粉皮膚炎の診断は一般的には皮疹の状況・経過から行ないますので、花粉皮膚炎が疑われる方はご面倒ですが診察時には症状の詳細をお伝えいただければと思います。
〇春の陽気とともにアウトドアの機会が増えますので、紫外線のほか、いろいろな皮膚のトラブルが増えてきます。スキンケア、早めの治療を心がけるようにしましょう。
〇アレルギー検査やアトピー性皮膚炎での血液検査については当クリニックでは必要に応じて行なっていますが、こちらの受診の前後を問わず他の病院で受けていた検査結果が役に立つことがしばしばあります。検査結果にかかわらず、結果の用紙を受診時に自発的に見せていただくと大変参考になります。古い検査結果の場合には再度検査をすることもありますし、検査結果を受けてさらに検査を追加することもあります。さらには過剰な検査や必要でない検査を控えることにもつながります。なかには検査結果の説明をきちんと受けていない方もいらっしゃいますので、ご要望があればお答えできる範囲で説明させていただきます。アトピー患者さん、アレルギーで受診される方で検査結果をお持ちの場合は自発的に見せていただきますよう重ねてお願いします。
2026/4/3
〇インフルエンザは少しだけ減少傾向にあるようですが、学級閉鎖もみられていて依然多い状態が続いています(2月26日松山市医師会週間疾患情報参照)。インフルエンザに罹られた方も体調が戻ればアトピー性皮膚炎などの皮膚病に対しても速やかに治療してください。
〇スギ花粉症の症状の強い患者さんの中にはトマトを食べると口の中に違和感を感じる方がいらっしゃいます。花粉食物アレルギー症候群の典型例ですが、最近スギ、ヒノキの花粉症でもモモ、リンゴ、ウメ、ミカンなどのアレルギーの報告がみられています。スギ花粉症と同じ時期にみられるハンノキ花粉症や、夏のイネ科、秋の雑草による花粉症ではいろいろな花粉食物アレルギー症候群が、スギ花粉症の花粉食物アレルギー症候群と比べてもっと頻繁にみられます。花粉症の方で食物アレルギーの症状が気になる方は花粉症のみられている時期にアレルギーの専門医を受診されることをお勧めします。
〇アトピー性皮膚炎が悪化しやすい時期ですが、早めの治療をされているのか、(こちらの地方では)暖冬だったせいか、(自然消滅の患者さんもいらっしゃるかもしれませんが)例年ほど大きな動きはありませんでした。スギ花粉が本格的に飛散する時期になりますと顔面の皮疹の悪化、ひいてはアトピー性皮膚炎の全身の皮疹の悪化にもつながります。花粉症の治療、対策も並行して行なうようにしてください。お椿さんの頃は季節外れの暖かさでしたが、不規則な天候の変化は皮膚のトラブル、(スギ花粉の飛散と同じように)アトピー性皮膚炎の急激な悪化にもつながりますのでご注意ください。
(余談)先だってコチニール色素によるアレルギー反応が疑われる患者さんが来院されました。診察当初は顔面の紅斑から通常の洗浄系のもの(洗顔剤、クレンジングなど)によるかぶれを疑っていましたが、顔を中心におこるじんましん様の皮疹からは即時型のアレルギー反応が強く疑われ、何より患者さんの方からコチニール色素含有の化粧品を使っていることを教えてもらいました。現時点では診断を確定する検査がありませんので疑い段階ですが、化粧品の使用中止とソーセージやマカロンなどの赤色の添加物を含む食品を控えることで再発しなければと思っています。
2026/3/5
〇先だって全国版のニュースで水ぼうそうが流行しているのを見ましたが、松山市ではまだ多くはないようです(1月29日時点 松山市医師会週間疾患情報参照)。通常は予防接種で水ぼうそうの症状は軽くなりますので少なからず見逃されているのかもしれません。実際に外来でお子さんの保育園で流行っているとお伺いする機会がありましたので今しばらく注意は必要です。また、一時治まっていたインフルエンザが再流行しています。併せてご注意ください。アトピー患者さんの急激な悪化も引き続きみられています。空気の乾燥、化学繊維の下着、防寒着、花粉、黄砂、ハウスダストなどで落ち着いていた湿しんが一気に悪くなることがありますので症状に合わせた早めの治療を心がけましょう。
〇ここのところ以前に比べて小児の食物アレルギーを診る機会が減っていたこともあり、食物アレルギーに関してあまり情報をアップデートできていませんでした。かつては卵、小麦、牛乳が代表的なアレルゲンでしたが、最近はくるみ、カシューナッツなどの木の実類のアレルギーが急増しているようです。小児科の先生の間では共通認識としてあるようですが、皮膚科の方でもこれから診る機会が増えてくるのではないかと思います。実際のところこの何年かを振り返ってみると、木の実類のアレルギーの子どもさんを散発的に何度か診る機会がありました。
2026/2/5
〇インフルエンザは一時より減ってはいるものの依然として流行している(2025/12/25時点)ようですが、インフルエンザの流行期は皮膚科を受診される患者さんが少なくなる傾向があります。インフルエンザが治ってからは速やかにアトピー性皮膚炎をはじめとする様々な皮膚病の治療を行ないましょう。定期的に通院されているアトピー患者さんできちんと治療をされている場合は症状は比較的落ち着いていますが、症状のコントロールが不十分なケースの多くは外用剤の使用量、使用期間ともに不十分で、治療の仕方がモグラたたきのような感じになっています。症状の軽いアトピー患者さんはモグラたたきのやり方でも問題ありませんが、症状がひどい時や急激に悪化している時にはしっかりとした治療を継続して一旦湿疹が無い状態(近く)にまで持って行く必要があります。治療を徹底しても症状が良くならない時には悪化因子の検索(詳細な問診、血液検査など)が必要になりますし、良くなってからも皮疹にあわせて治療を変えていきながら保湿剤を併用していく必要があります。
(余談)昨年末に突然R社からダイレクトメールが届きました。内容は検索時における”情報の改善”の案内と銘打ってあり、Googleマップの口コミでの当クリニックの低評価の数々を資料として添えてありました(敢えて見ていません)。その中に一言赤ペンで「口コミを消すことができます」と書いてありました。当クリニックがGoogle検索時にTOP3位以内で何回か連続して掲載されることで成功報酬が発生するとのことでした。これまでにも同じような案内は電話、ダイレクトメールで何度も受けていましたが、完全スルーしていました。実際のところこれらの案内を受けるよりも前からGoogleマップの口コミに関しては認識していました。当初は(かなり前になりますが)このような口コミにすべて目を通し、改善すべくGoogleマップの管理者登録のシステムを使って書き込みをされた方に返信させていただいた(全例相手方の反応なし)こともありましたし、Googleマップの運営サイトに照会をしたこともあります。こちらに非がある(思い当たる、もしくは誤解されている)ものもありましたが、理解しがたいもの、事実に反するもの、一方的な言い分も多く、中には悪意に満ちたものもありました。口コミの低評価が雪だるま式に増幅、増長するのはいろいろなSNSを見てもあるあるだと思いますが、実際に何か月か前には「Googleの口コミ通りにひどい」と診察時に面と向かって罵倒されたこともありました。当方は基本的にコミュニケーション能力が低いので、これだけで低評価は致し方ありません。また当クリニックは院内処方なので大量の処方をすることはありませんし、保険診療の原則からはずれたこと(特に検査)をすることもありません。手術などの外科対応や美容関連の治療はしていません。さらには理不尽な患者さんに対して融通が利かないところもありますので評価が低くなるのはなおさらです。しかし、Googleマップの口コミに関しては誹謗中傷があまりにも多くみられ、運営サイトの対応も公正さ、公平さが感じられませんでしたので、ある時からGoogleマップの口コミは一切目にしないようにしています。もちろん、これまでもこれからもこのような業者に口コミの削除を依頼することはありませんし、やらせの口コミを第三者に依頼することもありません。今回のようなことが不定期に何度も繰り返されており、しかも直近に起こったので正月早々とはいえ一度は触れておこうと思いました。余談が長くなってすみません。何卒ご容赦ください。
2026/1/1
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